妊娠中の海外旅行、○か?×か?





e0f22d6017429b54047c5e2bc85a0fa0_m最近は、「マタ旅」という言葉ができ、

妊娠中の旅行をすすめるムードがあります。

ネットなどに出てくる体験者の声としては、

概ね「よかった」というものが多いようです。

これから出産を控える不安やストレスを解消するため、

赤ちゃんが生まれてしまえば、なかなか遠出はできない、

といったところから、人気のようです。

ホテルや航空会社も、こういった動きへの対応を行う所も

増えてきて、環境としてはずいぶんよくなったようにも思えます。

しかし、実際のところ、本当に大丈夫なのでしょうか?




1.マタニティ海外旅行、いつなら行ける?

1-1.安定期を狙う

一般的に、妊娠4~5か月目(16週目)くらいから27~30週目くらいを安定期と呼ぶようです。

妊婦さんが海外旅行を計画するとすれば、この時期がねらい目だといわれています。

しかし、医師によっては、それを無謀とする考え方もあります。

最終的には、自己責任、という事になりますが、

しいて言うならこの時期の計画とするのが良さそうです。

但し、人によって状況は様々ですので、

必ず担当の先生とよく相談のうえ、計画してください。

1-2.航空会社の見解は?

JALのホームページによると、

妊娠は病気ではありませんので、航空機旅行は問題ありません。
ただし、目的地・時期を考えて計画することをお勧めいたします。

としたうえで、

【旅行に際しての注意点】旅行前に航空機旅行が可能かどうか主治医に必ず相談しましょう。

出血・つわりなどの症状があったり、切迫流産、貧血、妊娠中毒症などの合併症があった場合は、担当の先生に相談しましょう。

負担を軽くするようにしましょう。最も旅行に適しているのは、安定期である妊娠12週から28週頃までです。

といった見解を示しています。

但し、

  • 出産予定日から28日(4週間)以内に入っている場合(妊娠36週以降)
  • 予定日がはっきりしない場合。
  • 双子以上の妊娠をされている方。
  • 早産の経験がある方。

については、JAL所定の診断書の提出を求めています。

また、

  • 座席はトイレに立ちやすいように通路側をお勧めします。
  • 長時間の飛行のときは足の体操をしましょう。
  • シートベルトは直接ベルトが子宮を圧迫しないように毛布の上から締めてください。

といった注意事項が記載されています。

チケット購入の際には、相談しながら進めるとよいでしょう。

2.妊婦さんの海外旅行で、おすすめ地域は?

2-1.おすすめする条件

病気ではないと言え、妊娠中は普通の状態とは違います。

そういった体の状況を考えて、旅行先も選びたいものです。

そこで検討したいのが、こんな条件。

  • 同じ姿勢を強いられる飛行機の時間は短い方が良い
  • 時差の大きくない所が良い(5時間以内を目安に)
  • 頻繁に場所移動する事のない滞在型の旅
  • 寒暖の差が激しくない穏やかな気候の場所
  • 語学に不安がある場合、日本語が通じやすい地
  • 病院が近くにあれば安心

といったところでしょうか。

特に、急な体調不良などの心配もあるので、

ある程度意思疎通ができる場所が安心ですね。

2-2.おすすめ国

やはり、

グアムやハワイ

といった定番の地は安心感があっていいですね。

ゆったりと過ごすなら、

バリやセブ

もおすすめです。

海のあるリゾート地でゆったり過ごすのは、

日頃のストレスから解放されるには

最適ではないでしょうか。

3.忘れてはいけない、マタ旅のリスク

3-1.飛行機で心配な事

長時間同じ姿勢を強いられる飛行機は、

一度乗ると、途中下車はできません。

例えば、

  • 気圧の変化でおなかが張る事がある
  • 妊婦さんはエコノミークラス症候群になる確率が高まる
  • 気候等で予想以上に搭乗時間が長くなることがある

といったリスクは避けることができません。

また、いつもとは違う身体の状態なので、

体調変化が突如やってくることも考えられます。

事前に、お医者様ときちんと話し合っておき、

状況に応じた対処方法などのアドバイスをもらっておけると

あんしんですね。

3-2.滞在先の安全情報

これは、妊婦さんに限った事ではありませんが、

必ず渡航先の安全情報は確認しておいてください。

例えば、現地で何か特殊な病気が流行っている場合、

予防接種を受けられるか否かという判断もあります。

情報を集めておけば、事前に担当の先生に相談する事も可能ですから、

つねに、現地の安全情報には目を配っておいてください。

3-3.海外旅行での医療費の問題

海外の医療費が、日本と比べて桁違いに高い、

という事は多くの方がご存知だと思います。

例えば、現地で急変して帝王切開を行った場合、

200万円前後の費用が掛かるといわれています。

入院についても、一泊10万円というのは特殊な金額ではありません。

未熟児の場合のNICU等の場合は、さらに費用がかさみます。

実際にこんなニュースもありました。

ハワイに旅行中の出産で、1億円を超す費用を請求されることに(livedoor news)

一部引用します。

現地で破水してホノルルの大病院に空輸搬送され、早産の末に赤ちゃんはNICU(新生児集中治療室)へ。その出産および入院、超低体重で誕生した赤ちゃんの2か月にわたるケア、空輸などもろもろを合わせた費用はなんと95万ドル(約1億1400万円)。

4.対策は何ができる?

対策としては、基本的には、

事前の情報収集、

担当の先生や、航空会社やホテルなどとの事前の相談、

後は、自己管理、という事になるでしょう。

しかし、医療費の問題だけは、どうしても残ってしまいます。

その場合に頼りになるのが海外旅行傷害保険、という事になります。

但し、妊婦さんについてはほとんどの保険会社は

海外旅行傷害保険を引き受けてくれません。

2015年12月現在、AIU保険会社のみが妊婦さんが加入できる

海外旅行傷害保険を販売しています。

とはいえ、AIU保険会社のホームページによると、

保険期間が31日以内の海外旅行保険であれば、妊娠早期(22週未満)の異常(流産や子宮外妊娠など)を原因とした治療行為に対して、追加保険料なしで、通常の疾病治療と同じ扱いで保険金をお支払いします。

となっていますので、22週目に入ると対象外です。
海外旅行保険のAIU

また、未熟児として取り上げられたお子さんの補償は対象外なので、

NICUの費用や、治療費などは自腹という事になります。

ここは、きちんと確認をしておきたいものですね。

参考:海外旅行での病気やけがの実態とその対策

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